2004年12月7日配信


    ,                          2004.12.7
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 こんにちは、ザウスのです。
 「傾斜地」に建てる、地下1階、地上1階の木造住宅。もっとも大きな課
 題は、『地下へ、いかに採光するか』でした。
 もちろん、この住宅。そもそも、地上2階建てにすれば採光を工面する必
 要がありません。
 ところが、この住宅を設計された建築家/石原正明さんは、あえて地下の
 プランを作成されたんです。
 なぜなんでしょう?
 
 傾斜地に住宅を建てるには、斜めの土地を水平に削る必要がありますよね。
 でも、削った部分が露出したままでは土が崩れてしまいますから、土の圧
 力を支え、崩れを防止する壁「擁壁(ようへき)」が必要となります。
 さて、この「擁壁」。平地の住宅には必要ありませんから、当然、その分
 コストが増えることになります。
 そこで作成されたのが、なんと1階部分を地下にして、「擁壁」が住宅の
 外壁を兼ねてしまうプランだったんです。これなら、住宅と別に「擁壁」
 を作る必要がありませんから、大幅なコストダウンが可能となります。
 しかし、このプランの大きな課題『地下へ、いかに採光するか』が残って
 います。
 建築家/石原正明さんは、どのようにして解決されたのでしょう。
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 トップライトから1階の吹き抜けに降り注ぐ明るい光。ところが...なんと、
 この光が、そのまま地下まで降り注いでいます。
 そうなんです。建築家は、家の中を貫く光の帯を作ってしまったんです。
 だから地下室も、降り注ぐ光で、すっごく明るいんです。
 さらにこの住宅。周囲もガラスを多用していて、明るさには申し分なし!
 しかも、家の中から富士山まで見えるんですよ!
 この住宅は、先週の「建築現場の見学会」で公開されたんですけど、建築
 家の創意工夫に、ただただ感心するばかりでした。
 みなさんも、建築家の考え抜かれた住宅をご覧いただいて、『理想の住ま
 いづくり』実現に役立ててくださいね。
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