雑誌「Garage Life」「ガレージのある家」編集長 石原 淳さんと語る
ザウス東京店にて。写真 奥:株式会社ネコ・パブリッシング石原淳さん 手前:弊社 代表取締役 町田憲昭
株式会社ネコ・パブリッシングで「GARAGELIFE」「ガレージのある家」の編集長である石原淳さんと弊社社長 町田憲昭がザウスで人気が高く、数多く手がけている「ガレージハウス」について語り合いました。今後、どんな「ガレージハウス」が出てくるのかも予想しています。雑談も含めて、お楽しみください。
町田 ネコ・パブリッシングさんは元々、クルマ雑誌からスタートされたのですか?
石原 ええ、うちはクルマと鉄道です。「スクランブルカーマガジン」という雑誌です。そこから派生して色んな雑誌・媒体が出てきましたね。
町田 「ガレージのある家」は家のことがメインですね。
石原 そうです。「ガレージのある家」は内容に関して家をメインにしています。「GarageLife」のほうはクルマありきです。編集部としては、作品を見てどちらに掲載すると反響があるか分けていますね。でも、元々は「GarageLife」一冊だったんですよ。家の応募が多くなってきて派生して出来たのが「ガレージのある家」です。
「Garage Life」「ガレージのある家」ともそんなに部数はないのですが、確実にそれなりに売れています。
町田 「GarageLife」の本をはじめとして、ネコ・パブリッシングさんの本は昔からいいですよね。この間も「NSX」の復刻版本を買っちゃいましたよ。つい勢いで(笑)。
「ランボルギーニ・イオタ」のも出てましたよね。マニアックかもしれませんが、ノスタルジックだし、好きな人はやっぱり買いますもんね。
石原 うちは大手出版社と同じ土壌では争えないですよ(笑)。「小さいマスを確実に」です。
町田 読み応えがありますよ。1つ1つ。1件1件。
「ガレージのある家 Vol. 5」で紹介された「新羽のガレージハウス・横浜」 |
石原 ありがとうございます。ガレージ2誌の担当をして5年になりますが、やっぱり取材に行くと面白い人と会う機会が多いですね。
町田 そうでしょうね。雑誌を見てると顔は分からないけど、面白いんだろうな、この人っていうのが伝わってきますよ。
石原 でも、本当のことを全てを書けないのがつらいですね。実は、書けない話のほうが面白くて、おそらく読者の方々は「どうやって、ビジネスで成功されてクルマや家を購入できたのか?」っていうところが知りたいんだと思います。でも、職業を伏せてほしいと言われてしまうと・・・
町田 確かにそうでしょうね。この間もフェラーリのスペチアーレ・モデル。まぁ、全部が高いんですけど、その中でも高いモデルが3台ぐらい置いてありましたね。「何者なのこの人?」って思ってしまいますよ。
石原 そう思いますよね、そこが一番知りたいじゃないですか?どんな仕事をして、どうやって稼がれて、成功までいったか。でも、インタビューすると「仕事は伏せてくれ」「名前は伏せてくれ」となってしまうので・・・
町田 読者は成功にも興味ありますよね。あと、これいいですよね、イングリッシュガーデンもあるガレージハウス。ドイツにいた人でしょ?
石原 あぁ、ちゃんと読んでいただいているんですね。ありがとうございます。そういえば、町田社長ご自身、ご実家は、「GarageLife vol.35」でご紹介させていただいた年代物のキャデラックが集まったガレージハウスですよね。
町田 そうですね、父親がクルマのコレクターで、普通に家の中にレストア中のものがころがっていたりしてましたね。小さい時からそうだったので、特に違和感がなかったですね。
「GarageLife Vol.35表紙」 |
年代物のキャデラックのコレクションが |
石原 育った環境がガレージハウスというのは素敵ですね。また、あえてノーマルなクルマじゃないところがいいんじゃないですか?確かにご本人以外には何だろうこれ?と思われるかもしれませんけど。
町田 今になれば、クラシックカーを大切にする気持ちは分かります。ただ、小さい時は、スーパーカーに憧れましたからね、やっぱり(笑)。父親の古いのを全部売り払って、一台のフェラーリとかのほうがいいなぁと思った時期もありましたよ。例えば、表紙がフェラーリとかの時は、手に取る人が増えますか?
石原 あまり偏らないように選んでいるつもりなんですけどね。表紙に関しては車種というより「インパクト」で選ぶようにしています。これはスターバックスの看板がガレージ内にあるっていうインパクトですね。「あれっ、なにこれ?!」と目に飛び込んでくるように。
町田 これは、すごい人ですよね。アメリカで購入されてきたんですよね。「えっ、スタバが家にあるの?」って思ってしまいましたよ。どこまで好きなの?!って感じですね。
石原 そこまで「スタバ」が好きな方でしたね。情熱ですね。
町田 これもまさに、趣味のガレージハウスですね。<
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