■ プロデュース会社というシステムを利用してみて、何かデメリットは感じましたか?
Sさん こういうシステムで家を建てるということ、知らない人は知らないですからね。説明するのは大変かもしれませんね。デメリットとまでは言わないですけど、おそらく、とにかく急いで家をつくりたいという人には向いてないかも知れないですね。
Nさん 打ち合わせなどで時間がかかるっていう(笑)。うちは2つ横並びの土地で、去年9月末に同時に買ったんですが、お隣さんは4月頭からもう住んでおられて、うちはやっと着工といったところです。焦ってやっても仕方ないし、これも楽しみだと思って。
Fさん 自分たちで家をじっくりつくっていく、その時間が楽しいですよね。
「千里のバイクガレージハウス」(Nさん) |
【奥様編】■ 奥さまたちの本音は?
非常に楽しい家づくりだったと皆が口をそろえたご主人たちの座談会。それでは、奥さまたちにとっては、ガレージハウスやプロデュース会社というシステムは本当に納得できるものだったのだろうか?当日お出でいただいた6 人の奥様に、ざっくばらんに感想を語っていただいた。
Oさん奥様 以前のハイツの時から、MINIが雨ざらしなのがイヤだと主人が言っていたので、ビルトインには抵抗ありませんでした。私からは、収納は絶対に広く確保したいと言っていました。Uさん奥様 前はオープンカーだったので、外だと幌が日焼けしていくじゃないですか。だからインナーガレージというのは思っていました。生活スペースで排気ガスが臭うのは嫌だったので、ガレージを離してもらえれば、とそれだけは言いました。それからリビングに階段があることと、LDKのスキップ(フロア)はリクエストしました。
Nさん奥様 バイクを夫婦共通の趣味でずっと楽しみたいなと、バイクのためのガレージハウスを建てている途中です。うちは男の子2人なんで、早く大きくなって出て行ってもらいたい(笑)。なので将来は間取を変化させられる家、という要望はありました。
Sさん奥様 結婚してから買った家にガレージはあるんですがランチア1台分だけ。彼は大型、私は中型ですが、バイクを入れる所もない。だから前から冗談で「ガレージハウス建てようか」と言っていました。私専用の和室がほしいことと、内装の色は細部までこだわってリクエストしました。ほぼ理想通りになったので良かったなと。
Fさん奥様 前からガレージの載っている雑誌を見せられていたので、主人の思い通りにことが進んでいたと思います。ガレージに停めるクルマは、その時は決まってたんですが、なぜか今、違うクルマが居候していて、数も増えてきていて……。今はお洒落な家に住めてることに満足してます。ガレージに興味がなくても、家の部分も好きなように融通を利かせてもらえるからオススメです。
「六甲の眺望を楽しむ家2」(Mさん) |
■ ザウスとの家づくりはいかがでした?
Fさん奥様 家づくりを1から10まで自分たちでやるのは大変だけど、手助けしてもらえたので楽しかったです。Uさん奥様 打ち合わせは雑談時間の方が多かったかも(笑)。好みとかテイストとか、そこで汲み取ってもらったものもあったのかな。入居して1年を超えるのに、旦那は今でもさんに電話するのが好きで、いつも細かいことでも相談してますよ(笑)。
Nさん奥様 うちは子どもがいるんで、家に来てもらって打ち合わせでした。なぜか、「これちょっと気になるから聞きたいな」と思う時に「どうですか?」とプロデューサーの原田さんが電話をくれるんですよね。いつもすっごい良いタイミングで(笑)。まめにケアしてくれるので、何をしていいのか分からないという不安はなかったです。
Tさん奥様 2人とも働いているのですが、土地の購入や住宅ローン等の重要な手続きが一杯あって、それらのスケジュールを『ザウス』さんが管理してくれて、説明してくれたり代わりに行ってくれたりしました。専門的なことをかみ砕いて説明してくれたりというのも、全くの素人には助かりましたね。
Oさん奥様 ハウスメーカーだといらない部屋があったり、「ここをこうしたいのに」というのが一杯あったんですけど、自分の好きなように頼めるというのと、それをなるべく予算内にと自分の代わりにコントロールしてくれる。うちの場合は全然お金も貯めていなかったので、「毎月とりあえずいくらずつ貯めてください」という貯金計画を出してもらって、その通りに貯金していきました。それもすごく助かりましたね。
Sさん奥様 自分に合った建築家を3人紹介してもらって、それぞれのプランを出していただき、そこから気に入ったものを選べましたから、そこが一番良かったところですね。
■ 設計を担当した建築家から
建築家 田中いちろうさん
建築家の立場から見た『ザウス』のメリットとしては、まず予算管理です。建築の予算の管理はこちらでできますが、税金や銀行に借りる融資の関係など、家を建てるということ全体に関しての予算コントロールをしてもらえるのがメリットと思います。そしてコミュニケーションの部分。ここは施主さんがこだわりたい部分だと分かっていても、削らないと予算オーバーになってしまう……そんな時、第3者としてズバッと言ってもらえます。逆に、奥さんやご主人から言いにくいことも、間にプロデューサーというクッションが入る。一見、ひと手間多くムダなようですが、その方がスムーズに進みますね。ですので、施主がいやなことでもハッキリ言うプロデューサーの方が、後から信頼されているようです。◆
雑誌「ガレージのある家 vol.22」p40~p44掲載(2011年7月14日発行)
ご参加いただいた各お住まいの愛車は取材時のものです。
50棟以上のガレージハウスの施工例はこちらからご覧いただけます。