昨年の4月、第一回目の緊急事態宣言が出され、
建築主は大阪、設計者は京都、ザウス担当は兵庫と、
設計の打合せ方法に四苦八苦していた頃が懐かしい「木津川のガレージハウス」。
お引渡しから既に半年程が経ち、
雑誌の取材を受けるにあたっての写真撮影を行いました。
平屋のガレージ棟と木造2階建ての居住棟の間には中庭があり、
屋根のあるアプローチが2棟を繋いでいます。
そのアプローチの向こうにはアウトドアが楽しめる前庭があり、
約100坪ものゆとりの敷地があると、ゆったりとした配置計画ができます。
このとても潔い玄関スペースとLDK。
海外での生活も長かった建築主様は、家に求めるご要望がとてもシンプルで、
建築家からの様々な提案をどれも前向きに捉えられる姿勢が強く印象に残っています。
どうしても譲れない要望や希望する暮らしを伝え、後はある程度プロにお任せする。
もちろん相性もありますが、それがとても良い家となる必要条件ではないでしょうか。
床を土間仕上げにするのは個人的にとても親近感が沸きます。
様々な形態のガレージハウスがありますが、
中庭を介して内側へ開く、これも特徴のある形態の一つ。
これ位の高低差があると視線が上へ下へと広がり気持ちの良い抜け感がでます。
建物・建築の撮影なのですが、撮ってしまいますよねー。
室内の詳細や設計のコンセプト、この家が建つまでのストーリーは
来月発売となる雑誌「ガレージのある家」をお楽しみにしてください。
(原田)