先日の東京出張に際して、気になっていた建物を見てきました。
新木場にある『木材会館』。
「いかに木材を使って安らぎを感じる魅力的な空間を作るか、地球環境に貢献できる建物が出来るかを探求したプロジェクト」だそうです。
設計は日建設計の山梨知彦さん。
『木材会館』とはいえ、構造は鉄骨鉄筋コンクリート造。いわゆるSRC造です。
木造でもできなくはなかったそうですが、せっかくの木を耐火被覆(燃えにくいように不燃材で覆ってしまう)しなければならず、木の良さを伝えられないため外装と内装として使用することになったとのこと。
木とコンクリートと鉄、ガラスが融合されたファサード。
端正な外観でありながらも、木の良さが存分に伝わってきます。木が主張しているが、しすぎていない。
「こんな木の使い方ができたらいいなあ」と思います。
内部も職員の方に案内頂きました。
ホール
外部テラスと非常階段(だと思うのですが)
外観写真でもわかりますが、非常階段が真正面に見えます。比較的均一なファサードに変化を与えてくれています。
1階ホール
天井は木っぽく見えますが、杉型枠のコンクリート打ち放し。
あえて、木を使ってません。
竣工後7年を経た今も、見学に訪れる関係者や学生が多いそうです。
テレビドラマや映画のロケにも多く使われているようですので、ご覧になった方もいるかもしれませんね。