建物探訪のつづきです。
福井県は敦賀市がある嶺南地方と福井市や鯖江市がある嶺北地方に分かれます。
その名の通り大きな山で隔てられています。
同じ県でも嶺北と嶺南ではかなり違いがあり、嶺南地方はどちらかというと近畿圏に近く、方言もあまり感じません。
嶺北に入ったとたん方言は相当きつくなり、『地方に来たな~』と感じます。
今回はそんな嶺北地方の建物をご紹介。
越前市(旧武生市)にある『岡太神社』。国の重要文化財。
このあたりは越前和紙が有名で、製紙の神様を祀る神社だそうです。
特徴は見ての通りの屋根組み。大工さんの悩む姿が目に浮かぶようです。
彫り物もすごい。
まさにドラゴンボールの神龍。
境内の空気感といい、隠れたパワースポットでした。
次は『千古の家』
福井県坂井市丸岡町というところにあります。
建築された年代はいまだはっきりしないのですが、中世末期といわれています。
700年ほど前でしょうか。見事な茅葺と屋根形状。
古民家と言えばやっぱり豪快な木組み。
曲がりくねった松の木をそのままの形で梁につかいます。
いろりや台所の煙にいぶされた色味にはほれぼれします。
現代建築もいいですが、日本の民家や寺院はその原点でもありますので、惹きつけられますね。
小雨がぱらついていましたが、日本の民家は雨にもよく似合い、佇んでいました。