前回はインパクトの強い名護市役所を紹介しましたが、今回は沖縄の古い民家です。
『中村家住宅』
国の重要文化財に指定されています。
アプローチの突き当りに『ヒンプン』という目隠しの石塀があります。
こちらは道路から屋敷内を見通せなくする役割と悪鬼の侵入を防ぐ意味合いを持ちます。
さらには台風の多い沖縄ですので、防風壁としての機能もあるようです。
この石組みがとてもきれいで見とれてしまいます。
近づいてみると・・・
さらに・・・
この風化した石の模様と質感を見て、建築家の中村好文さんが『ジャクソン・ポロックの絵画のよう』と言われていました。
『めっちゃ、いいなー』と言っている私とボキャブラリーが違います(笑)
沖縄民家の特長はこのヒンプンと、雨端(アマハジ)と呼ばれる軒先。
軒の出が長く、夏場の日差しや雨を遮る役割を持っています。
中に入りと心地よい風が通り抜け、なんと気持ちがいいんでしょう!
見るからに気持ちよさそうじゃありませんか?
他のお客さんがいないのをいいことに、縁側でごろっと横に。
至福のひととき。
どんどん亜熱帯化している日本。
これからの家づくりのヒントは沖縄にこそあるかもしれないなーと感じた次第です。