関西のとある眺望のよい住宅地。
敷地条件は急傾斜地。道路から丘状に敷地が上がっていきます。
インナーガレージをつくろうと思うと必然的にコンクリート造になってしまいます。
今回は建物全体もコンクリート造であるため、地盤調査はボーリングを行います。
急傾斜であるためボーリングひとつ行うにも大変。数社の地盤調査屋さんに声をかけるも『できません』との回答。
ようやく傾斜地等での実績が豊富な調査屋さんの手が空き、調査に入ってもらうことができました。
ご覧のとおりの傾斜地です。
やぐらを組んで、大きなドリル状の機械で孔を堀り、地層を採取し地質の状態を調べます。
それによって建物重量に適した地盤がどうかの判定を行います。
結構な費用がかかるのですが、この調査を行うことで適切な構造設計をすることが可能となります。
簡易な調査データではどうしても安全をみて計算をかけてしまいますので、結果的には余分な費用がかかることもあります。
それにしてもこの調査地点にのぼるだけでも足がすべり一苦労。
工事屋さんの苦労がしのばれます。
おそらくリビングがあるであろう高さからの眺望。最高ですねー!
調査の結果が出れば構造の検討もでき、壁厚などの数字も決まってきますので詳細の設計作業に入れます。
とても楽しみな計画です。