とある水曜日の休日。
朝9時から現場での仕事が入ったものの、10時過ぎには終わってしまいました。
そこで思い立ち、『建築巡りをしよう!』ということに。
豊中から一路西脇市へ。
西脇市民会館です。設計は根津耕一郎。
建築好きな私も知らなかった建築家ですが、『東の黒川紀章、西の根津耕一郎』と言われていたそうです。
1965年の完成ですので、50年以上前の建築です。例によって取壊しの問題も出てきているそうです。
財源の問題がいつも立ち塞がります。
そして小野市の『浄土寺浄土堂』を訪ねました。
1197年に完成のこの建物は国宝に指定されています。
日本の木造建築の最高傑作とも言われる寺院。
屋根が軒先に至るまで反ることがなく、素直で上品な形をしています。
中国文化の影響を受けた寺院は、軒先がこれでもかと反り返っていて権威を感じるのですが、浄土堂は自然な感じがとても良いです。
えらいことになっています(笑)
浄土堂で心を浄化してもらい・・・
一気に岡山県津山市へ突っ走ります。
ずっと前から見たかった『津山文化センター』。設計は川島甲士。
寺院建築で屋根を支える『斗栱』(ときょう)といわれる部分をモチーフにした鉄筋コンクリート造の建物。
『斗栱』とは浄土堂の写真であるような屋根部分をささえる役割を持つ部分を指します。
近くで見るとこんな感じです。
そして事務局を突撃訪問し、内部の見学をお願いしたところ快諾頂き、じっくりと見ることができました。
この建物もちょうど50年を迎え、取壊しなのか耐震補強なのか揺れているそうです。
私のようにこの建物を見るためだけに150キロの距離をとばしていく人間もいるわけですし。
なんとか良い方向で話がすすめばいいのですが・・・。
案内頂いた職員の赤田さんも理解のある方で、『この建物をいかにいかすか』を考えておられました。
すっかり意気投合して、結局その日の晩は一緒に飲み明かしました(笑)
地元を愛し、地元をなんとか盛り上げようとするその心意気に触れた津山市の夜でした。