岡山県津山市への思いつきの旅のつづきです。
津山文化センターで知り合った赤田さんと前日の晩に飲んだことはお話ししましたが、そのつづきを少し。
偶然にも共通項が多く、同じ年の生まれで、父同士も同じ年。赤田さんと私の父の名前が同じ(笑)
昔大阪の堺市に住んでおられ、私が一人暮らししていたマンションのすぐ近く。
そして二人とも高校生の頃にラグビー部だったこと。
出会うべくして出会ったという感じです。
翌日も私が行こうと思っていた『奈義町現代美術館』に休日にもかかわらず同行してくれました。
おかげさまで学芸員の方から詳しいお話しをたくさん聞かせて頂き、とても有意義な時間をすごさせてくれました。
奈義町現代美術館の設計は磯崎新。
ロサンゼルス現代美術館新館の他、世界をまたにかける建築家です。
この美術館は3人の現代アーティストの作品のみが展示されていて、そのアーティストの選定も磯崎さんが行ったそうです。
どんな作品ができるかを決めてからその器である建築をつくっていくというプロセス。
いついっても同じ作品が見られると考えるか、いついっても同じ作品しかないととらえるか。
宮脇愛子作。ゆらめくステンレスワイヤーが光の当たり方により表情が変わります。
外の水盤にも連続していて、内外の光の違いや天候の移り変わりでも違う見え方になります。
次は岡崎和郎作品。
空間も含めて作品となっていて、床は土のタタキ天井は無垢板貼り。
壁はレンガタイルを貼ったうえにモルタルを塗っているのですが、これがいい感じでした。
タイルにモルタルを塗ってしまう・・・。もったいないと感じてしまいますが、今までに見たことがなかったので、新鮮な感じがしました。
このように現代アートを見ていると、時々建築にいかせそうな素材の使い方に出会うことがあります。
刺激にあふれた旅になりました。