今年も残すところあと10日になりました。
今年もたくさんの建物を見に行きました。我ながらよく行ったものです。
今年最後の建物探訪は岡山県と高知県。
岡山大学内にあるカフェテラス。設計はSANAA。
細いスチール柱と薄いスチール屋根。軽やかな佇まいはこれぞSANAAという感じです。
次も岡山大学の別キャンパスにあるホール。
こちらもSANAAの設計。
こちらは屋根伏せが特徴です。
最近のSANAAは屋根が面白い。
大きな柱ではなく、たくさんの細い鉄骨でもたせています。
構造設計事務所の腕の見せどころですね。
つづきましては高知県へと。
『高知県立坂本龍馬記念館』。設計は高橋晶子+高橋寛のワークステーション。
ご覧の通りの跳ね出しが特徴でガラス貼りの部分に建つと桂浜が一望できます。
さすが龍馬は人気があって、平日の午前中にもかかわらず観光客で賑わっていました。
そしてこの日のお目当ては内藤廣設計の『牧野富太郎記念館』。
中庭を取り巻くように屋根がぐるりとまわっています。
この屋根をささえる構造が美しい。
牧野富太郎は「日本植物学の父」とよばれている学者で、記念館も植物園のなかに建っています。
木を使った構造に定評のある内藤廣さんは設計者としてまさに適役です。
こちらにもたくさんの来客があり、作って終わりの箱もの行政ではないことが伺えます。
こちらは国立競技場のザハ・ハディド案で有名になった『キールアーチ』。国立競技場では1本で数百億円かかるといわれやり玉にあがった構造です。
この規模でのキールアーチは構造的にも予算的にも適正なもののようです。
とても気持ちの良い空間でした。
来年もいろんなところでいろんな建物を見に行きたいものです。