私ごとですが、娘が通う幼稚園が春休みに入り、妻と娘が実家に帰りました。
これはチャンス!というわけで岐阜県、愛知県、三重県、滋賀県の建築巡りの一人旅に出かけました。
新旧含めて28もの建物を見るという、我ながらあきれるほどの建築巡りでした。
初めに見たのは1958年竣工の『羽島市役所』。坂倉準三さんの設計です。
数多くの市庁舎を設計してきた坂倉さんのなかでも代表作の一つといわれる『羽島市役所』。
玄関に至るスロープや水をいかしたプランが特徴。
屋上の曲線屋根の形を見ると『坂倉準三!』とわかる人にはわかります。
次は一宮市にある、国の登録有形文化財にも指定されている『墨会館』。1957年の竣工です。
もともとは会社の事務所として使われていました。
設計は丹下健三さん。
丹下さんの作品としては小ぶりなものですが、あらわしのコンクリート梁や外部照明など丹下さんらしいところが垣間見られます。
構造の梁が繊細にならび軒を支えているのがわかります。
中庭です。見学時間がとっくに過ぎての到着だったにもかかわらず、快く見学させて頂けました。
耐震補強もなされていたのですが、オリジナルの建物イメージを損なっていません。
耐震補強の好例といえるでしょう。