先日の伊勢志摩への旅で、どうしても見ておきたかった建物がありました。
それが1992年完成の『海の博物館』。
設計は内藤廣さん。東大名誉教授でもあります。
広大な敷地に9棟の建物を分散配置しています。
特徴的なものは杉板にタール状の塗料をほどこいた外壁。
そして屋内で現れる大断面集成材を曲線的に使用した大空間。
現地を見て私が個人的に感じたことは、ゆとりある敷地に対しての配置計画、ランドスケープデザインがいいなと感じました。
建物と建物の間に大きなスペースがあるのですが、そこには拳大の砕石が散りばめられています。もともとは水を張って海面のようなイメージだったらしいのですが、経費やら何やらで水を張れないのでしょうね。
でもその砕石が枯山水のようで、すごく良かった。
私たちも庭の計画をするときにこの砕石をよく使いますが、改めてその良さを感じさせてくれる建築でした。