日頃から数多くのお問合せをいただきます 「ガレージハウス」 と 「狭小住宅」 それに 「店舗併用住宅」。
それぞれ 「土地探し」 の段階からそれぞれに対しての様々な注意点があるのですが、
中でも特に 「狭小住宅」 は敷地や建築制限の条件が厳しく、
同程度の面積の敷地であっても、間口の少しの差や周辺環境によって出来る建物は大きく変わります。
そんな厳しい条件の中で知恵を絞り、工夫を凝らしての計画はとても楽しいものです。
そんな 「狭小住宅」 ですが、この度、神戸市灘区にてこれまでで最少面積の敷地で計画が始まります。
その土地の面積、34.9㎡。約10.5坪。
敷地内に大型のクルマも停めちゃいます。
ご存知の方は少ないと思いますが、敷地の面積が40㎡を切りますと、
住宅ローンの借り入れ先が一気に減少します。
大手都市銀行でも、「取り扱いができません」 と門前払いをされます。
恐るべし、狭小住宅。 まさかそんなところにも制限が!?と、
自身も敷地39.3㎡の 「狭小住宅」 に住む私も、相当頭を悩まされました。
もちろん他にも 「北側斜線」、「道路斜線」、「最高高さ制限」、「防火指定」、「隣地境界距離」 など、
設計の段階で様々なハードルが次々と襲いかかってきます。
施工に至っては、「解体が手作業」、「地盤改良(柱状改良)ができない」、「大型の重機が使えない」、
「外部足場が組めない」、「棟上げも手作業」、「排水経路が取れない」、「作業スペースが無い」 など、
小さいから手間が掛かるので時間も掛かり、費用が割高になります。
延床面積が18坪の建物も30坪の建物も、建築コストはそんなに変わらないという・・・。
でもこの物件、とても良い土地です(笑。
何と言っても前面道路が 14m ありまして、しかも車通りが少ない。
様々なハードルを乗り越え、素晴らしい家が建ちますので、ご期待ください。
(原田)