こんにちは。少し間が空いてしまいましたが、消費税と家づくりについてお話をさせていただきたいと思います。
今回で最終回となります。3回もお付き合いいただきましてありがとうございました!
前回は、消費税の引き上げに対する様々な政策についてご紹介しました。
今回は視点を変えまして、住宅ローンのお話をしていきたいと思います。
家を建てる時、ほとんどの方が住宅ローンを組まれると思います。
都市銀行の変動金利は今年に入っても変わらず2.475%で、金利優遇も変わらずございます(条件ありです)ので、実質0.775%という低金利で住宅ローンを組むこともまだまだ可能です。
また、最近では固定金利も低くなってきています。
長期固定型住宅ローンの「フラット35」は、7ヶ月連続で最低金利を更新しています。
(2015年2月2日「『フラット35』2月金利1.37% 7ヵ月連続で最低更新」日本経済新聞 電子版より http://www.nikkei.com/article/DGXLASFL02HFJ_S5A200C1000000/)
固定金利は変動金利と違って金利が高いイメージが強いですが(その分、安心というメリットがあります)、どんどん変動金利との差を縮めてきています。こちらも見逃せなくなりそうです。
返済期間35年以下(融資率9割以下という条件あり)の場合ですと、2月に発表された最低金利は、なんと1.37%です。
1月よりも0.1%低いということなのですが、金利が0.1%違うことにより、返済額にかなり影響してきます。
例えば、3000万円の住宅ローン(35年)を組む場合、
金利 1.47% ⇒ 総返済額:38,394,300円
金利 1.37% ⇒ 総返済額:37,781,520円
つまり、総返済額の差は 612,780円です。
消費税のお話に戻りますが、第一回目で「消費税率の引き上げによって工事費はどのくらい変わるのか」計算をしました。工事費が3000万円の場合、60万円の差がありましたね。
そして今回。金利の差が0.1%ある場合はというと、総返済額で60万円以上の差が生まれます。
これらの差額、ほぼ同じですね。
日経新聞の記事によりますと、
指標となる長期金利が低い水準で推移しており、民間金融機関の住宅ローン金利も低下基準が続いている。
とのこと。
どの金融機関を選ぶのか、そして変動金利・固定金利・変動固定ミックスなど様々な金利のパターンがありますので、より良い条件で住宅ローンを組むことができるよう、しっかりと吟味していきたいですね。
さて、住宅ローンの金利が下がり続けていることを考えれば、将来、消費税率が引き上げられた時とのバランスはどのようになるのでしょうか。
また、それ以外にも東京オリンピックや復興対策による人件費の高騰、為替レート、建築資材の高騰など、家づくりのコストには様々な背景が影響してきます。
消費増税のみならず、たくさんの背景を考えた上で家づくりのタイミングや方法を判断することが大切だということがわかります。
今回私が「消費税」というテーマでブログを書かせていただいたのは、以前(ザウスに入社する前、学生の時です)は私自身が『消費税率が上がれば建築コストが大幅に上がってしまって家具も家電も何もかも値段が上がってしまう…恐ろしい…』と思っていたからです。
しかし、家づくりに関わるようになってから、コストを上げる要因は他にもあり、もちろん下げるための様々な工夫があることを理解しつつあります。
家づくりは長い時間をかけて行うものですし、一般的にすぐに買い換えられるものでもありません。
だからこそ、後悔しない家づくりをしていきたいですね。
そして何より大切なのは、住まいに望むものは何か・将来にわたってどのような暮らしをしていきたいのかということをじっくりと思い描かれることです。
もちろん、ザウスではお客様お一人おひとりの状況を踏まえた上で、資金計画やファイナンシャル、土地探しなど、具体的なアドバイスをさせていただきます。
相談会や見学会、ご来店へのご予約は随時受け付けておりますので、いつでもお気軽にご相談ください。
…ということで、私の新人奮闘記(消費税編)は今回で最後となります。
お読みいただきましてありがとうございましたm(_ _)m
(亀井)