安倍首相は本日の衆院本会議で、2017年4月に消費税率を10%に引き上げるために、「3本の矢」の政策を更に推し進める考えを示しました。
(2015年1月27日「首相『3本の矢をさらに進める』代表質問」日本経済新聞 電子版よりhttp://www.nikkei.com/article/DGXLASFL27H7L_X20C15A1000000/)
消費税10%への引き上げがなんだか現実的になってきました。前回の8%への増税からようやく落ち着きを取り戻しつつあるかと思えば、2年後には再び10%への増税があります。
そんな中、「そろそろ家を建てたいけれど、消費税が10%に上がる前に建てたほうがいいの?」とお思いの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
増税前に家を建てないと損をするのか?前回の8%の時はどうだったのか?様々な疑問が浮かびます…。
ということで、2017年の増税までまだ少し時間があるうちに、消費税と家づくりについてあらためてじっくりと考えてみたいと思います。
今回は、「ザウス新人奮闘記」と題しまして、わたくし亀井が消費税と家づくりについて、数回に分けて綴っていきたいと思います。日々住宅プロデュースに携わる私なりに考えたことをまとめてみましたので、しばらくお付き合いくださいませm(_ _)m
--------------------------------------------
消費税が上がると、家づくりにかかる費用はどうなるのでしょうか?
まず建築費が上がります。
ざっと計算しますと…
建築費が3000万円の場合、
消費税 8% ⇒ 3240万円(税込)
消費税10% ⇒ 3300万円(税込)
ですので、2%の増税によって60万円の差が出ることになります。
土地代には消費税がかかりませんので、建築費以外に消費増税の影響を受けるのは、住宅ローンの手数料や火災保険料、登記費用などの諸費用と、家具・家電などです。
……これだけを見ると、「増税後に家を建てたら、数十万円も損をしてしまう!?」と思われるかもしれません。
しかし、消費税の負担を軽減する制度や、消費税以外の家づくりのコストを左右する要素(住宅ローンなど)を考えますと、必ずしも増税分だけ損をするということにはならないのではないかと思うのです。
今回私が思いつく例を挙げますと、
①「住宅ローン減税」「すまい給付金」などの政府による対策
②住宅ローンの金利
③建築費の上昇
などが挙げられます。
これらを踏まえた上で、家づくりの計画をじっくりと組んでいくことが大切です。
次回から、また詳しくお話していきたいと思います!
(亀井)