家が竣工し、新しい暮らしが始まると、住んでみて初めてわかることがちょこちょこ出てきます。
建築家とつくる家の多くは、素材感のあるものが使われます。
本物の木を貼った玄関ドア、無垢材の床、建具屋さんで特注する室内の木製建具などなど。
自然のものを使うことが多いため、素材がなじむまでに1年、2年かかることもあります。
そういったことを1年、2年後に点検し、不具合があれば調整していきます。
どんないい靴も、手入れをしなければ長持ちしませんが、きっちり手を加えていくと味わい深い、新品にはない表情になっていきますよね。
それと同じように、ある程度メンテナンスをしてあげることで、本当にいい家ができあがっていくと思います。
この日は、お引渡し後2年が経過した『法隆寺のガレージハウス』の点検に行ってきました。
芝生の手入れもまめにされていて、1年前にはなかったフェンスも設置されていました。
点検の結果、大きな不具合は無く、細かな項目ばかりで一同ひと安心。
基本的には、点検というより、久しぶりにお施主様、建築家、現場監督、私が顔を合わせて、談笑するっていう感じです。
うれしい時間ですね。
こんな家づくりをこれからも行っていければ、と思いました。