愛車と愛機と愛犬と暮らす 理想のイメージの住まいを実現。 北砂の ガレージハウス ・東京
所在地/東京都江東区
敷地面積/80.1m2 (約24.2坪)
建築面積/41.1m2 (約12.4坪)
延床面積/126.6m2 (約38.3坪)
ガレージ/34.8m2 (約10.5坪)
愛車/1954年式VWタイプ1カブリオレ、1950年代のバイク×4機
ヴィンテージなフォルクスワーゲンとバイク4台が収まる大きななガレージと、ウッドの温もりが心地よい生活空間。施主の頭の中にあった理想の ガレージハウス のイメージを、住宅プロデュース会社と建築家が、現実のものとした。
雑誌 ガレージのある家 vol.25 掲載
photo / アトリエ・フロール株式会社 text / Kota-TAKEUCHI(竹内耕太)
東京23区内の住宅密集地に建つI邸を訪れ、玄関ドアを開けると、1階は丸ごとガレージ空間となっている。収まるクルマとバイクはいずれも1950年代のもので、それらの脇を通って一番奥に、玄関の上がり口があるというレイアウトだ。乗り物はいずれも基本的に電装系が6Vのままで、自宅ガレージを手に入れたことにより、常時バッテリーを電源につないでおくことができるようになったと、施主のIさんも満足そう。
2階に上がると、ガレージのファクトリーな雰囲気から一転。カリン無垢材の表情も豊かなリビングが広がる。ここでの主役は薪ストーブであり、吹き抜けを通じて寝室や水周りのある3階まで、生活スペース全体をじんわりと暖めてくれるのである。アイランドキッチンのカウンターには一枚板を用いるなど、随所に木の質感を取りこんでいて、腰を下ろすと自然に落ち着く空間だ。
半世紀以上も前の愛車と愛機のためにガレージハウスを検討していて、小誌やインターネットを通じて住宅プロデュース会社『ザウス』を知ったIさん。「こんな家がいいな」というイメージイラストを描いて、ザウスの住宅プロデューサーに相談し、それを元に建築家の濱里豊和さんが実際の図面にしてくれたファーストプランから、ほぼそのままの形でトントン拍子に完成したのが2011年末のことである。
「施工中も近所に住んでいたため、犬の散歩がてら、毎週のように現場を見て、家ができていくプロセスを追うことができたのも楽しい思い出。家づくりの手続きなどは必要なタイミングで必要なことを『ザウス』さんが教えてくれたため、とてもラクでした」とIさん。
奥さまも大型二輪免許を取得していて、休日にはご夫妻でツーリングに出かけるとか。楽しみながら建てた家での暮らしは、さらに楽しいものとなっているようである。