僕らが言えな かったことや気づかなかったことを、建築家や施工会社 の方達に上手に伝えてくれました。コストに関してもきちんと調べて検討してくれた。僕らは信頼できるプロと 出会ったことで、すべてを任せることできました。その結果、これだけ満足する家を手に入れられた。

雑誌 ガレージのある家 vol.27 掲載 photo /Kazushi-HIRANO(平野和司) text /Natsue-ISHIKURA(石倉夏枝)

外部からの視線を巧みに閉ざし、内部は中庭を中心に明るく開放的な ガレージハウス 垂水のガレージハウス・神戸

所在地/兵庫県神戸市
敷地面積/228.04㎡(約69.0坪)
延床面積/194.08㎡(約58.7坪)
ガレージ/55.22㎡(約16.7坪)
ビルトイン台数/3台
愛車/2008年式 ポルシェ911 GT3RS
2010年式 BMW M5、2011年式 BMW 130iMスポーツ
2003年式 スバル・サンバー


外部は周囲からの視線を巧みに閉ざすように真っ白な壁で覆い、内部は中庭を中心に明るく開放的な空間が広がる。この家は、住まい手が信頼できる人たちとの出会いによってもたらされた上質な住まいであり、憧れの ガレージハウス なのである。

雑誌 ガレージのある家 vol.27 掲載
photo /Kazushi-HIRANO(平野和司) text /Natsue-ISHIKURA(石倉夏枝)

外と内では印象が大きく異なる。巧みに光を操るベテラン建築家の手腕に脱帽。周囲はハウスメーカーの住宅が建ち並ぶ新興住宅地の一角。外部からの視線を遮るように開口部の少ない真っ白な外観と、道路に面して2方向に設けられ
たインナーガレージが印象的なこの家は、Fさんが「家族のため、クルマのため」に作ったガレージハウスだ。

木造でありながら6mの門型フレームの採用でガレージも広々。”高嶺の花”と諦めていたワールドガレージドアの木製オーバーヘッドドアも施工会社の尽力で採用することができた。
2方向が道路に面する角地にあるF邸。3台分のガレージは、開口部を道路に面して2カ所に分けることで実現できた。新興住宅街の中でひと際目立つ真っ白な外観が印象的。
Fさんの要望のひとつだった愛車を見渡せるギャラリースペースも実現。「ギャラリーは少し高い位置にあるので、コックピットまでよく見渡せる」とFさんもご満悦の様子。

家が手狭になったことに加え、借りていたガレージの雨漏りがひどくなったことで、家づくりを決意したFさん。以前から小誌などで目にしていた住宅プロデュース会社
『ザウス』に、土地探しの段階から相談することに。幸運にも早々に希望エリア内で要望を満たす土地が見つかり、ザウスが間に入って不動産会社と交渉を行った結果、より良い条件で土地を購入することができた。

本格的にスタートしたFさんの家づくり。設計はシンプルでモダンなデザインを得意とする建築家、田中幸実さんに依頼。「先生が手掛けた家は、どれもデザイ
ンに清潔さとシンプルさがありました。人柄も大きな決め手でした」とFさん。担当プロデューサーも驚くほど、初対面からお二人の波長はぴったりで、終始一貫して打ち合わせはスムーズに行われたそうだ。

エンジンサウンド、高回転の官能性、MTのシフトチェンジ時など、Fさんを虜にするポルシェ911 GT3 RSの魅力の数々。「本当はサーキットを思い切り走ってみたい」
ファミリーカーとして使うBMW M5と奥さま専用のBMW130iMスポーツの2台がゆったりと並列駐車できるガレージ内。こちらも白を基調にすっきりとした空間だ。

Fさんが要望したクルマ3台分のガレージは、開口部を2方向の道路に面して分けて設置することで実現。とりわけFさんが愛情を注ぐポルシェ911 GT3RSは、
クルマそのものが美しいオブジェのようにガレージに納まっている。そして、ガレージの隣のギャラリーからは愛車のコックピットまで見下ろすことができ、Fさんの一番のお気に入りの場所だ。

昔乗っていた愛着あるクルマのシフトレバーが、なんとドアの取っ手に早変わり。こんな遊び心が取り入れられるのも、建築家との家づくりの醍醐味だ。
ギャラリーから2階へと続く階段。階段はF邸のために鉄骨で作ったオリジナルだ。すっきりとしたデザインで、まるでオブジェのように存在感を放つ。

さらに、中庭からの採光に加えて、トップライトからの日差しがたっぷりと降り注ぐ2階のLDKは、田中さんがこだわった壁や天井の”白”が陽の光を受けて、より一層引き立ち、室内に上質さをもたらしている。
「初めてこのプランを見たとき、窓が少ないので暗いのではと思いました。でも、実際に住み始めたら、想像以上に明るい(笑)。リビングも広くて快適です。夜は中庭やベランダのダウンライトの灯りで、とても雰囲気があります」とFさん。

Fさんがふと漏らした一言から、LDKと子ども部屋の天井と壁は珪藻土仕上げに。子どもたちの健康にも配慮しながら、室内に上質感をもたらした。LDKの心地よさを決定づけるオーダーメイドのアイランドキッチンも印象的だ。
キッチン越しに見えるのは子ども部屋のドア。リビングから続く子ども部屋の確保は、当初からのFさんの要望の一つ。キッチンが家の主役として存在する。

相性抜群だった建築家とのスムーズな家づくり。しかし、その陰には担当プロデューサーの細やかな心配りがあったからだとFさんはいう。「僕らが言えなかったことや気づかなかったことを、先生や施工会社の方達に上手に伝えてくれました。コストに関してもきちんと調べて検討してくれた。僕らは信頼できるプロと出会ったことで、すべてを任せることできました。その結果、これだけ満足する家を手に入れられた」。

外部への開口部が少ないF邸だが、室内は明るさで満ちている。2階の階段ホールにも天窓からの日差しが降り注ぎ、周囲を明るく照らし出す。
1階のギャラリーの隣に設置された和室は、天井は無垢板張り、襖は和紙を用いるなど本格的なつくり。ご両親など泊まりに来たときのための客間として用意されている。

これまで休日はほとんど外出していたそうだが、これからはガレージで雑誌を読んだり、クルマを眺めたりして、気分をリフレッシュしたいと話すFさん。「家で過ごす時間が確実に増えそうですね。それもまた楽しみです(笑)」。

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