大阪の ガレージハウス 10

この ガレージハウス について

約80坪の敷地に建つ ガレージハウス 。間口に対して奥行きが長いこの土地に、建築家・角 直弘氏が息を吹き込みました。角氏の提案で、クルマ2台を並列で収容するガレージと中庭を備えています。

建築主の要望は明確でした。「ガレージと一体感のある書斎」「中庭とつながるリビング」。これらを実現するため、角さんは各空間を大小、高低異なる「ハコ」として捉え、中庭を中心に配置。この独創的なプランニングにより、各空間は自然と繋がりを持ちながらも、独立した個性を放っています。

1階のガレージは、愛車を眺めながらの作業に最適な書斎と直結。ガラスの仕切りを通して、書斎、ガレージ、愛車が一体となった空間を実現しました。また、中庭を介してリビングからも愛車を望むことができ、ハイサイドライトからの自然光がガレージを優しく照らし出します。

LDKは中庭との接点を大切にし、空間の広がりを横方向だけでなく、高い天井と一段床が低くなったダイニングを活かした縦方向にも演出。木製建具や天井の木材使用により、中庭との自然なつながりを感じさせます

2階はプライベート空間として設計。階段室上部にあるハイサイドライトからの光が2階の廊下を介して1階まで届く仕掛けがあります。主寝室にはウォークインクローゼットを配し、家族全員が快適に利用可能です。

周囲の住宅とのバランスを考慮しつつ、プライバシーを保ちながら自然光と風を取り入れる工夫が施されたガレージハウスです。

ガレージハウス 建築概要

構造・規模木造・地上2階建て
敷地面積262.7m² (約79.5坪)
建築面積104.4m² (約31.6坪)
延床面積146.3m² (約44.3坪)
ガレージ面積35.0m² (約10.6坪)
施工株式会社濱内工務店
撮影平野和司

建築家

 ガレージハウス 外観
2階部分を奥にズラすことで、圧迫感を押さえたファサードデザイン
外壁はグレーのジョリパット左官仕上げ、ガレージドアとのグラデーションも落ち着いた雰囲気に
ガレージ前にも3台のクルマを駐車できる
ガレージ内。自然光で愛車を眺めたいとの要望に応えるため、天井を高くし、ハイサイドライトを設けることで太陽光がガレージ内まで届く。ガレージ床にはセラミック製のタイルが敷かれている
ガレージ奥を見る。右奥にはガラス張りの趣味室。趣味室は玄関とつながっている。左奥には手洗い。正面の壁にはEV充電が取り付けられている
趣味室からガレージ内を見る。数段高くなった床から美しい愛車のラインを眺められる
玄関は2重になっており、1つめの玄関とアプローチ
2つ目の玄関
広くとられた玄関内部。奥はLDKへ、手前は趣味室へと続く
LDKを見るリビング・ダイニングとキッチンで天井の高さが違うのが分かる
キッチン側からの眺め。天井の一部はハイサイドライトになっており、1階ながらも上から光が届く。
リビングの床は1段低くなっており、立つ位置によって天井の高さが違い、変化を楽しめる
リビングからの眺め
キッチン側を見る。上からの光を届けるためキッチンの天井の一部は丸くくり抜かれている
2階廊下。1階へ光と届けるため、床に丸いガラスがはめ込まれている
洗面
トイレ

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